噛む喜びをもう一度
山口歯科クリニックのインプラント治療は「安全かつ確実に。」をコンセプトに、医師、スタッフのたゆまざる研鑽、インプラント治療に役立つ最新設備の導入、使用方法の研修を常に実施し、「患者様の安全性」を第一義に治療を行ないます。
また、患者さんに対する治療の侵襲をできるだけ抑え、身体的・精神的に負担の少ないインプラント治療を心掛けています。
そして、噛む喜びをもう一度体験していただけるよう、患者さんと一緒になってインプラント治療に取り組んでまいります。
インプラント治療にかかる費用
インプラント治療を検討する際、歯科医師の技術とあわせて 重要になってくるのは「費用」です。
山口歯科クリニックでは患者さんにご納得いただける費用を設定しております。また、インプラントは医療費控除の対象となりますので、この制度を利用して医療費用の負担を軽減することができます。
インプラント治療料金表
インプラント挿入 | 20万円 |
---|---|
仮歯 1本 | 2万円〜4万円 |
上部構造物 1本 | 10万円〜12万円 |
上記の料金表以外にも追加の費用がかかる場合があります。患者様のご負担を最小限にするために、事前に詳しくご説明いたしますので、どうぞご安心ください。
術前診査にて最終的な金額が決定します。ご要望には出来る限りお応えいたしますので、ぜひご相談ください。
お支払いにはクレジットカードがご利用いただけます。
インプラント治療とは
インプラント治療とは、なんらかの原因で失ってしまった歯の変わりに、人工歯根と呼ばれるチタン製のネジをあごの骨に埋め込み、かぶせ物ををして人工の歯を固定する治療方法です。
インプラントが初めて人間の顎に埋められたのが約50年前です。それから様々な改良を重ね、今では世界的に広く行われる治療法となっています。入れ歯とは異なり、あごに歯根をつくることにより、丈夫で安定した歯を作る事ができ、ご自分の歯と同じような感覚を取り戻すことができます。
重度歯周病や重度の虫歯、歯の外傷などによって、治療の甲斐なく残念ながら歯を失ってしまった場合、いままでは『入れ歯・ブリッジ』という選択肢しかありませんでしたが、最近では顎の骨にチタン製の人工歯根(インプラント)を埋め込み、その上に歯を作っていく『インプラント治療』が行われる事も多くなりました。 「無くなった歯を元に戻す」、「歯を生き返らせる」、そんな治療がインプラント治療です。
インプラント治療を行う歯医者さんも増えていますが、インプラント治療は健康保険などが適用されない自由診療です。 当院では、インプラントメーカーとしては一番歴史の長いノーベルバイオケア社のインプラントを使用しています。
インプラント治療をお勧めする理由
現在、インプラント治療ではまず、100%に近い純チタンでできた人工歯根(インプラント体)を歯のなくなった部分の骨に埋め込み、抜いてしまった歯の根の代わりを作ります。その上に差し歯の要領で歯を作ってゆきます。もう一度ご自分の歯を作るようなものですから、咬み心地はほぼご自分の歯と同じです。
人間の歯には、毎日とても大きな力が加えられています。お食事のとき、運動をするときなど、日常生活の中で歯は身体を安定させ、維持するためにたくさんの役割を果たしているのです。
何らかの原因で歯を抜くことになってしまった場合、インプラント治療が確立する最近まで、それらの大きな力を支える代替は、残っている他の歯に頼るしか方法がありませんでした。
しかし、それだけの力を他の歯で補うのは、リスクも多く、最終的にはその他の歯も失うという結果になってしまった、という経験を持っている方も多くいることでしょう。インプラント治療は、歯を失った部分のみを治療する方法ですから他の歯に侵襲を加えることはありません。そして、しっかりと固定された、硬いものも咬むことのできる歯を回復することができるのがインプラント治療です。
一日あたり17時間以上の装着が必要。
インプラントの構造は
- 上部構造体
- アバットメント
- フィクスチャー
大きく3つの部位に分けることができます。
上位構造体
上部構造体には前歯・奥歯で様々な種類があります。咬む力が強い方、見た目を綺麗にしたい方、それぞれの目的に合った材料を患者さんと選択し作製していきます。詳しくは担当医にご相談ください。
アバットメント
フィクスチャーの上に取り付けられるパーツで、上部構造体とフィクスチャーをつなげるアダプターの役割を果たします。チタン製、セラミック製、ジルコニア製等、それぞれ特性を持ったアバットメントがあります。
フィクスチャー
直接、歯槽骨の中に埋められるチタン製のパーツです。太さ、長さによって種類があるので患者さんの骨の幅、厚みに合わせて選択します。チタンは、非常に生体親和性が高いため、金属アレルギーの方も安心して治療が受けられます。
インプラント治療の基本的な流れ
-
Step.01
- 初診
-
治療に関しての検査・診断
口腔内の診査・診断を行い、虫歯や歯周病の有無、口腔内の状況などを詳しく調べます。虫歯や歯周病が発見された場合は、インプラント治療に先立って治療を行います。また、全身的な既往歴もお伺いします。
-
Step.02
- 検査
-
歯科用CTによる精密検査
インプラント治療をより安全に行うために、歯科用CTを使用して顎の骨の精密な画像を撮ります。顎の骨の画像を3D化し、患者様に最適なインプラントを選択します。
-
Step.03
- 診断
-
手順・手術の方法と説明(インフォームドコンセント)
当院のインプラント治療では、診断用シミュレーションソフトを使用して最適なインプラントの位置を確定します。そのデータを基にして、手術用のマウスピースを作成し、手術を行います。このプロセスにより、より正確で安全な治療を提供いたします。また、その治療計画に準じた見積もりのご説明も行いますので、どんなことでもお気軽にご相談ください。
-
Step.04
- 手術
-
当院のインプラント治療では、顎の骨にインプラントを埋め込み、一部を歯肉から出して縫合します。手術は、感染を防ぐために滅菌された環境で行われます。インプラント手術は怖いイメージがありますが、手術自体の時間は約10〜20分で完了することが多いです。術前・術後の処置を含めても、全体で1時間程度です。
-
Step.05
- 仮歯の上部構造物作製
-
骨のリハビリテーション
インプラント埋入から一定期間の後、上部構造物の仮歯を作製します。仮歯の目的は、インプラントと骨の結合を強化するためのリハビリテーション、また、最終的な上部構造物が破折した場合の緊急的な上部構造物として使用します。
-
Step.06
- 最上構造物のセット
-
仮歯を2~3か月使用し、骨とインプラントの結合を強化した後、最終的なインプラントの上部構造を作製します。前歯であれば形や色を周りの歯に合わせ、自然な歯を再現します。
-
Step.07
- メンテナス
-
インプラントを長年にわたって使用するために、3~6ヶ月ごとに定期検診を行います。メンテナンス時にはクリーニング、X線でのチェック、かみ合わせのチェックを行います。
画像の一部は©ノーベルバイオケア社より引用 / 無断転載厳禁
インプラントのメリット
自分の歯と同じように食べることができる
- 義歯がしっかり固定されるので入れ歯のように「ずれ」や「すべり」がありません。
- 咀嚼機能(噛む機能)の回復によって食生活が改善できます。
- 力をかけて硬い食べ物もしっかりと咬むことができます。
- 食事のときに食べ物が入れ歯の下に入り込んで痛い、嫌なにおいがする、などの悩みもありません。
他の歯に負担をかけない
まわりの健康な歯を削るなど、傷つけることなく治療できます。
歯を失った後、歯の根を支えていた骨は力の伝達がなくなるためその役割を失い、ある程度の細さになるまで自然に吸収し、やせていきます。
インプラントならば、咬む力をしっかりと骨に伝えてくれますので時間が経っても骨はやせません
インプラント設備
歯科用CT
一般的なレントゲンは平面でしか診断できないのですが、CT装置を使えば、立体的に骨の厚み、 密度を診ることができるだけでなく、インプラントの正確な埋入角度なども計算することができます。
上顎においては上顎洞の形、粘膜の状態、洞の状態までわかります。
下顎においては骨質、下歯槽神経までの距離、骨の厚み当の計測ができ、下顎インプラントの偶発症である神経麻痺や 血管損傷を回避し安全な手術ができるようにしています。歯科用 CT は服を着たまま座って撮影でき、撮影時間も9.6秒と短時間なので被曝量も少なく安心して使用できます。
ノーベルクリニシャン 〜インプラントシミュレーションソフト〜
インプラントの治療計画シミュレーションから埋入までの一連のインプラント治療をより安全で、正確にサポートし、予知性・安全性を更に向上させるシステムを導入することで、患者さんの負担軽減と治療の安全性を確率いたします。
炭酸ガスレーザー
当院では炭酸ガスレーザーによる治療を実施しております。レーザー治療の応用範囲は広く、インプラント治療のみならず、一般的な切開、無麻酔にて腫れた部位の消炎処置や、温熱効果を治療後の治癒改善に応用、抜歯した後の即日止血、ガムピーリングなどに応用しています。
特に抜歯した後に照射すると、止血とともに治癒がかなり早く、抜歯した部位の骨の吸収も抑制できるので、インプラント治療にも適しています。
無麻酔での使用時も痛みは感じられませんのでご安心ください。
生体情報モニタ
インプラントなどの口腔外科手術の際には、生体情報モニターを使用し、脈拍・血圧・心電図・呼吸等の全身状態を厳重に監視することで、万が一の事故を予防し、患者さんの安全を確保します。
生体情報モニターにデータを映し出すことにより、全身状態をリアルタイムで把握しながらインプラント手術を行うことができ、体調の変化が起きた場合の迅速な対応を可能としています。
グラフトレス手術
患者さんの負担が少ない術式
骨移植や骨造成しなくても行える、患者さんにとって侵襲が少ない治療法
まず「グラフトレス」とは、グラフト(骨造成・骨移植)レス(しない)の意味です。
従来であれば、インプラント埋入部位に骨が不足している場合、骨移植・骨造成が不可欠でした。(昔は腰の骨から移植することもよく行われていました。)
しかし、「グラフトレス手術」では、長さの短いインプラントや、骨のある部位へ傾斜させて埋入する手技を用いて、外科的手術の身体的な負担(痛みや腫れ)を軽減させ、治療期間も短くできるという、患者さんにとってメリットの大きい治療法となります。
もちろん、骨の状態によってグラフト手術が必要なこともありますが、当院ではまず第一選択として「グラフトレスコンセプト」を患者さんに説明、提供しております。
「自分自身がしてほしい治療」=「グラフトレスコンセプト」
グラフト手術とグラフトレス手術によるそれぞれの治療のメリット・デメリット
グラフト手術のメリット・デメリット
メリット
- 審美領域(前歯など他人から見える所)では術後の審美障害が少ない。
- インプラントを埋入する際には、大きなリスクを回避できる。
- 清掃性がよい。
デメリット
- 骨造成・骨移植の手術で身体的侵襲が大きい。(腫れ・痛み)
- 手術後、その骨が生着するまで半年程度待機しなくてはならない。
- 人工の材料を使用するため、術後の感染を起こすことがある。
- 骨造成・骨移植のための費用がかかる。
グラフトレス手術のメリット・デメリット
メリット
- 治療期間が短くできる。
- 手術はインプラントの埋入手術だけなので、身体的な侵襲は少ない。
- 費用を抑えられる。
デメリット
- 審美領域(前歯など他人から見える所)には適さないこともある。
- 骨の幅・厚みによっては骨移植・骨造成が必要になる場合がある。
- 上部構造物が入ったあと、清掃がしづらいことがある。
最新のインプラント治療法〜無切開インプラント〜
無切開手術(フラップレス)術式によるインプラント治療は、あらかじめCTによる精密検査やコンピュータシミュレーションによって最適なインプラント埋入ポジションを確定する治療法です。
確実にそのポジションにインプラントを埋入するための手術用ガイドを作製することで、歯肉を切り、大きく剥離することなくインプラント埋入手術を可能にすることができる患者さんにとってメリットの大きい最新のインプラント治療です。
従来のインプラント埋入手術のように歯肉を切らないため、出血や術後の腫れ、痛みなどを大幅に軽減することができ、縫合や抜糸といった処置も必要ないため、手術時間や治療回数も短縮できます。