千葉市中央区椿森の山口歯科クリニック
2012/10/11
こんにちは!
今週は月曜祝日休みの振り替えで、今日も診療日です。
今日は麻酔の効果について少しお話したいと思います。
虫歯や歯周病の治療をするとき、
麻酔をする場合があります。
歯周病で行う麻酔は効きやすい場合がほとんどですが、
それでも、炎症が強い部位は、そこが酸性であるため、
アルカリ性寄りの麻酔薬の効果が得にくい事があります。
虫歯の治療では、下の奥歯の麻酔が効きづらい傾向があります。
本来、歯の麻酔は骨の中を浸透して歯の根まで届かせて神経を麻痺させますが、
奥歯の周囲の骨は大変厚く、
なかなか浸透しにくいのです。
他にも前述したように、
患部の炎症が強かったり、
精神的な影響があったりと、理由は様々です。
大学の麻酔科の教授でも、
「下顎の大臼歯の麻酔は普通の麻酔では効かない」と教えているくらいです。
その場合は伝達麻酔といって、
奥歯より奥の粘膜に(中枢に)麻酔を打つという方法を用いますが、
あまりその麻酔法を行う先生は多くないと思われます。
以前、麻酔の講習会に参加したときは伝達麻酔を打つのが学生実習以来だという先生がほとんどでした。
「あそこの歯医者は痛い」「麻酔が下手」というのはもしかしたら下の奥歯の治療で感じる感想かもしれません。
なんにしてもまずは虫歯にならないことが大事ですね~!